隣の彼はイケメン兄弟?!
帰りながらも沢山話をしてくれていて、それがまた楽しくて。

私はすっかり、隣の家が隆志の家だって事を忘れていた。



「ここです。今日は、ありがとうございました!」



私はおもいっきりお辞儀をすると・・・

ふらっ・・・っと、足がもつれてよろけてしまった。

それを急いで支えてくれた田中さん。



「大丈夫?」

「あっ、すみません。」



すぐに離れようとする私を、田中さんはギュッと抱きしめた。

えっ・・・?

私は田中さんの顔を下から覗く。

すると、田中さんは私の目をジッと見つめ、次の瞬間キスをしてきた。


私はびっくりして、目を開けたままだった。

何が起こったかも分からず、キスもされるがままだった。

そして、田中さんは、私からそっと離れると・・・



「花音ちゃん、好きなんだ。付き合ってくれないか?」


そう言って、私の目を真剣にみながら、告白したのだった。


「本当は、前から好きだったんだ。やっと言えた。」


そう言って、私をもう一度抱きしめる。




< 287 / 310 >

この作品をシェア

pagetop