隣の彼はイケメン兄弟?!
「それは、他の2人だって・・・。」

「そうだな、お前が好きなんだったな。お前は自分が好きだというやつとはキスするんだな。」

「それはっ・・・!」



違うっ!そんな事を言いたいんじゃない!

私は隆志に謝りたいの!

何を?あれ・・・?何をだろう・・・。


すると、少し喧嘩越しになっていた隆志の声が落ち着いた静かな声に戻り・・・

「俺はお前を振り向かせる自信がなくなったよ」と、溜息交じりで言ったったのだった。

そんな、自分勝手じゃない!私を振り向かせるとか運命とか色々言っておいて!



「じゃあ、もっと私をあなたに夢中にさせてよ!あなただけしか見えなくさせて!私の心を奪ってみせなさいよ!」



私は何を言っているのだろう。

自分でも分からない。

けれど、自分で自分がコントロール出来なくなっている。

そんな私に隆志もびっくりした顔で私を見る。



「花音・・・?」

「何よ!」

「いいのか?」

「何がよ!」




< 292 / 310 >

この作品をシェア

pagetop