隣の彼はイケメン兄弟?!
振り向くと、そこにはリョウ。

そして、リョウは私に笑ってこう言った。



「早く決着着けちゃいなよ。そして、さっさと兄さんの胸に飛び込めば?」

「えっ・・・?」

「そんなにびっくりした顔をしないでよ。言ったろう?僕は兄さんも花音もどっちも好きだって。2人しは幸せになって欲しいんだ。」



確かにその言葉は聞いた気がする。

それって、隆志に遠慮して・・・?

いや、私はそこまで凄い女ではない。



「早く兄さんも花音を口説き落とさないと、花音他に行っちゃうよ?花音ちょっとイケメンには弱いみたいだし?」


フフッと私の目を見て笑うリョウ。



「そうみたいだな。」


えっ?何?この展開?!

私は挙動不審に隆志とリョウを何度も見た。



「どうして・・・?」


私はリョウに問いかける。



「僕さ、少しの間、恋の力を写真にぶつけようと思って。」

「リョウ・・・?」

「でも、すぐに写真越しの彼女とか好きになっちゃったりしてね。だから・・・。」


だから・・・?




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