隣の彼はイケメン兄弟?!
「兄さんの事・・・好き?」

「えっ・・・?」



私は、突拍子も無い質問にびっくりした。



「何を言っているの?」

「このままだと、花音兄さんに好きって言わない気がして。」



リョウは鋭いところをついてくる。

今更、隆志を好きだなんて言えない。

私は今・・・きっと隆志が好きだ。

それは自分でも分かっている。


最近少し気付いたんだ。

私はリョウが好き。

けれど、隆志の好きとは違う。


まだドキドキはするけど、何だか兄弟のような・・・。

温かい守ってあげたいみたいな感覚なんだ。


でも、隆志といると、私は素直じゃない。喧嘩もする。

けれど、愛おしい。もっと触れて欲しい・・・。



「隆志・・・?」

「ん?」



「好き・・・。」



私はとうとう言った。

リョウの力を借りて、やっと言えた。




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