隣の彼はイケメン兄弟?!
「そこ、勝手に使っていいから。」


彼はキッチンを指さすと、もう一度ベットで寝てしまった。

へっ?また寝るの?

私が泥棒だったらどうするのよ!と、心の中で彼に突っ込んでみる。

まぁ、私は泥棒じゃないけどね・・・。



それにしても、こんな初めて逢った私の事信じるものかしら?

てか、私もこの人の事を信じていいの?!

私は少し悩みつつも、鍋が何処にあるかを探す。


流しの下の戸を開けると、綺麗に鍋やらフライパンやらが並べられていた。

この人って綺麗好き?

私はその中の鍋を一つ手に取ると、鍋に水を入れ蕎麦を茹で始めた。


一応調味料とか揃ってるし、自炊ちゃんとしてるんだな。

そんな事を思っていると、すぐに蕎麦が茹で上がった。

私はいったい・・・この人の部屋で何してるんだろう?


私・・・そんな暇人じゃないはずなのに。




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