引き金引いてサヨウナラ
──二時間後。
一通り行きたい店を覗いて、今はランチを食べにハンバーガーショップで一息ついていた。
休日だから人も多く、店は混んでいた。
殆どが中高生で埋め尽くされている。
二人とも食べ終わり、トレイを片付けて店を出ようとしたとき、ちょうど数人の女の子と入れ違いになった。
わやわやと話しながら扉を開けた女の子たちに、叶が道を譲るようによけると、その後ろにいた美菜に女の子たちの視線が集まった。
「あ~!美菜じゃん!」
「あ、本当だ!」
美菜のクラスメイトたちだった。