闇音
呆然と立ち尽くすだけの
啓二の携帯にメールが
届いた。

美香からだ!

「これで最後!
また家に帰って。」

はぁ?またかよ!
ちゃんと説明しろよ!!

なにも言わない美香と
学校がないという恐怖で
啓二は苛立っていた。

…しょうがねぇ
言うとおりにするか。

考えても他にいい案が
浮かばなかった啓二は
仕方なくまた美香の
言うとおりに帰った。

「うそだろ!」

学校に引き続き家が
なくなってる…

ほんとなんだよこれ!

そのとき突然目の前に
美香が現れた。

啓二は美香に声を
荒立てながら言う。

「おい!!なんで学校や
家が突然消えた!
なんか知ってるんだろ!?」

ん?
なんで突然現れた?


「…ってか今どこからきた?」


美香はその言葉を無視して
啓二にそっと触れた

その瞬間
目が開けられないほどの
光が放たれ啓二はさっと
手で目を隠した。
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