がんばれ!ノザワくん
結局、ガッシーさんは、最後までとちりまくっていた。



ガッシーさんに付き添って、マイクのそばにいたという、ネットワーク部門のヤザキさんが、ソコモの事務所にやってきたんだ。

「あ、あの放送、聴いてたのね」

ヤザキさんは、苦笑いしていた。

「3回練習して、3回ともバッチリだったのに、本番があれなんだもの。ガッシーさん、かなり落ち込んでるから、今日はそっとしといてあげてくれよ」

確かに、それは落ち込むな。

ヤザキさんからその話を聞いた、品質管理の人たちは、

「たぶん、次はないな」

と、口々に語っていた。
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