がんばれ!ノザワくん
<計算が合わない編>

懇親会の料理は、仕出し料理専門店にお願いしてあるらしい。

確かに、今日は会社の近くの食堂が休みだからな。

ふだんは、そこの食堂にお願いして、料理を作ってもらうんだ。

元が魚屋だったらしくて、刺身がうまい!

…オイラ、食べたことないけど。



お金の計算をしていたノザワくん、

「あれ?足りないじゃん!」

と言い出した。

「あんなに酒買ってくるからだろ」

と、オーノ所長に突っ込まれてる。

「いや、そんなことはないです。ちゃんと計算してあります」

ノザワくんは、何度も何度も計算をしてるのだけど、やっぱり合わない。

そのうちに、仕出し料理店の人がやってきた。よねちゃんが、対応しに行く。

「うわ~、自腹切るか~!」

と、ペンを投げたノザワくん。

「…アソコモから、もらいましたっけ?」

小さい声で、はとりんが呟いた。

「え?アソコモ?…あ、もらってないかも」

ノザワくん、再度計算をする。

「そうか、足りなかったのは、アソコモの分もらってないからだ~!よし、じゃあ、立て替えておこう!」

途端に元気になったノザワくんは、よねちゃんの手伝いをするべく、事務所から出て行った。

…気付くの、遅すぎだよ。
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