がんばれ!ノザワくん
「あ、そうだ」

サンドイッチを食べながら、はとりんは何かをコピーしてた。

「ヨネヤさん、今日、1時半から電話会議があるの忘れてました」

「…はい?」

お弁当を広げようとしていたよねちゃんは、何を言われてるのかわからなかったらしい。…きっと、よねちゃんも、はとりんが物を食べてるのがショックだったんだろう。

「私もノザワさんも、監査で出られないので、代わりに聞いててください。聞いてるだけで結構です」

はとりんは、今印刷したばかりの資料を、よねちゃんに渡した。

「はあ…1時半からですか…」

よねちゃんが、書類を受け取ったのは、1時過ぎ。今からお弁当食べると、会議に間に合わないようなので、泣く泣く弁当箱を元に戻した。



結局、その電話会議がなかなか終わらなかったので、よねちゃんがお弁当食べたのは、3時過ぎてからだった。

「あれ?今頃昼飯か?」

オーノ所長にそう言われて、

「電話会議があったんですよ」

と、答えると、

「電話会議の間に食えばよかったのに。どうせ見えないんだから」

と、言われた。

…それはそれで問題があると思うんだけど。
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