がんばれ!ノザワくん
非常食
年度末なので、よねちゃんが書庫の整理をしてるんだ。
「なんで、こんなにほこりっぽいのかな…コホコホ」
今日は、非常食の整理をしてる。
というのも、…群馬営業所に非常食があるのを知ってる人が誰もいなくて、よねちゃんが書庫の整理を始めて発見したらしい。
長くいるはとりんも、知らなかったらしいんだ。
「非常食関係は、ワサーキさんがやってましたからね」
…よほど、ワサーキ課長と会話がなかったんだな、はとりん。
「ハットリさん、この非常食、賞味期限切れるまであと数日なんですけど」
「じゃ、皆さんに配っちゃってください」
「食べる人いますかね」
「一人暮らしなら、食べるでしょう。ヤミーさんとか、オグリ君とか」
「はあ…」
よねちゃんは、ダンボール一杯の非常食を見て、溜息をついた。
「缶入りごはんとか、麺類とか…なんで、火がないと食べられないものばかり配備するんだろ」
ソコモの人たちは、口が肥えてるようで、食べた人からは、
「あまりうまくなかった」
という感想を大量にもらったよねちゃん。
「そんなこと言われても、買ったのは私じゃないってば~!」
と、一人怒ってる。
よねちゃんが怒ってる理由は、もうひとつ。
もらってくれる人が極端に少なくて、まだ大量に余ってるんだって。
赤飯は、よねちゃんがだんごにアレンジして、それはそこそこに好評だったんだけど…
「缶の味がする気がする」
災害時には、そんな贅沢言ってられないと思う。
「なんで、こんなにほこりっぽいのかな…コホコホ」
今日は、非常食の整理をしてる。
というのも、…群馬営業所に非常食があるのを知ってる人が誰もいなくて、よねちゃんが書庫の整理を始めて発見したらしい。
長くいるはとりんも、知らなかったらしいんだ。
「非常食関係は、ワサーキさんがやってましたからね」
…よほど、ワサーキ課長と会話がなかったんだな、はとりん。
「ハットリさん、この非常食、賞味期限切れるまであと数日なんですけど」
「じゃ、皆さんに配っちゃってください」
「食べる人いますかね」
「一人暮らしなら、食べるでしょう。ヤミーさんとか、オグリ君とか」
「はあ…」
よねちゃんは、ダンボール一杯の非常食を見て、溜息をついた。
「缶入りごはんとか、麺類とか…なんで、火がないと食べられないものばかり配備するんだろ」
ソコモの人たちは、口が肥えてるようで、食べた人からは、
「あまりうまくなかった」
という感想を大量にもらったよねちゃん。
「そんなこと言われても、買ったのは私じゃないってば~!」
と、一人怒ってる。
よねちゃんが怒ってる理由は、もうひとつ。
もらってくれる人が極端に少なくて、まだ大量に余ってるんだって。
赤飯は、よねちゃんがだんごにアレンジして、それはそこそこに好評だったんだけど…
「缶の味がする気がする」
災害時には、そんな贅沢言ってられないと思う。