がんばれ!ノザワくん
若作り
9月も終わりに近づいた頃。
カヨさんがやめることになったんだけど、よねちゃんが花束の準備をしないことを疑問に思った、アフターサポート担当のセトウチさんとおタキさんが、よねちゃんの所にやってきた。
「あ、その話ですか?」
やっぱり来たか、よねちゃんは、そんな表情をした。
「だって、社員以上に働いた人だよ、カヨさん。それなのに、何もしないのって、どうかと思うんだよね」
おタキさんは、カヨさんがいないことを確認して、よねちゃんのそばにしゃがみこんだ。セトウチさんも、そのそばにしゃがむ。
「私も、準備するつもりだったんですよ。でも、カヨさん本人が、『ここは辞めるけど、この建物にはまだいるから、気を遣わなくていい』って、かたくなに拒んでるんですよ」
よねちゃんは、そう囁いた。
ココモ群馬支店の総務部に勤めている、ヒトコさんという人が、この9月で契約満了になることになったらしいんだ。ヒトコさんは、この先もこの建物で働きたいらしいんだけど、他の部署に欠員がないから、このままだとこの建物では働けなくなる。そこで、12月に契約満了を迎えるカヨさんに白羽の矢が立ったらしいんだ。オーノ所長は、「そういうやり方は好きじゃない」と言って断ったらしいんだけど、総務部の部長が「どうしても」と言うので、断りきれなかったらしい。
とはいえ、カヨさん自身は、ずっと専門職ばかりで、総務なんてやったことがないから、本当は行きたくないらしいんだよな。ここ1ヶ月は、ず~っと、「同じ総務関係の仕事だったら、よねちゃんと一緒に仕事したいよ」って言ってるし。
そんな事情があるもんで、よねちゃんも、悩んでたみたいなんだ。よねちゃん自身も、この職場に来たばかりの頃は、カヨさんにいろいろと聞いてたからな。前任者からの引継ぎがメチャクチャだったせいで。
カヨさんがやめることになったんだけど、よねちゃんが花束の準備をしないことを疑問に思った、アフターサポート担当のセトウチさんとおタキさんが、よねちゃんの所にやってきた。
「あ、その話ですか?」
やっぱり来たか、よねちゃんは、そんな表情をした。
「だって、社員以上に働いた人だよ、カヨさん。それなのに、何もしないのって、どうかと思うんだよね」
おタキさんは、カヨさんがいないことを確認して、よねちゃんのそばにしゃがみこんだ。セトウチさんも、そのそばにしゃがむ。
「私も、準備するつもりだったんですよ。でも、カヨさん本人が、『ここは辞めるけど、この建物にはまだいるから、気を遣わなくていい』って、かたくなに拒んでるんですよ」
よねちゃんは、そう囁いた。
ココモ群馬支店の総務部に勤めている、ヒトコさんという人が、この9月で契約満了になることになったらしいんだ。ヒトコさんは、この先もこの建物で働きたいらしいんだけど、他の部署に欠員がないから、このままだとこの建物では働けなくなる。そこで、12月に契約満了を迎えるカヨさんに白羽の矢が立ったらしいんだ。オーノ所長は、「そういうやり方は好きじゃない」と言って断ったらしいんだけど、総務部の部長が「どうしても」と言うので、断りきれなかったらしい。
とはいえ、カヨさん自身は、ずっと専門職ばかりで、総務なんてやったことがないから、本当は行きたくないらしいんだよな。ここ1ヶ月は、ず~っと、「同じ総務関係の仕事だったら、よねちゃんと一緒に仕事したいよ」って言ってるし。
そんな事情があるもんで、よねちゃんも、悩んでたみたいなんだ。よねちゃん自身も、この職場に来たばかりの頃は、カヨさんにいろいろと聞いてたからな。前任者からの引継ぎがメチャクチャだったせいで。