がんばれ!ノザワくん
ところが。



ソコモニュース11月号が届いた。

「あれ?ノザワ課長、うちの紹介記事、載ってないですよ?」

配る前に、中を読んでいたよねちゃんが、そう言った。

「うん、そうなんだよ。キセ課長からメールが来て、飲酒運転撲滅に関する記事を載せるから、あれはボツになったって」

それを聞いたよねちゃん、倒れこむように、机に伏せった。

「文句言えばよかったじゃないか。仕事そっちのけでやったんだからって」

オーノ所長がそう言った。確かに、そうだよな。ノザワくんもよねちゃんも、仕事が終わらなくて、あの日は残業して帰ったんだから。

「いや~、元上司なんで、あまり強く言えないんですよ~!」

ノザワくんは、相変わらずのんきに構えていた。
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