がんばれ!ノザワくん
読めない地名
ココモ群馬支店から、「ココモの森保全活動☆参加者募集」の連絡が入った。
ココモグループは、地球保全活動の一環として、あちこちの森林を買うか借りるかして、「ココモの森」として、木々を育てているらしい。主に、水源を守るためらしいんだ。
他にも、海外で苗木植える活動もしていて、今年は、品質管理の若手社員・サカッキィ君が派遣されたらしい。
群馬も例外ではなく、群馬西部にある森の保全活動をやっていて、年に1回、そこを見学に行きつつ、川の上流の清掃活動をやってるらしいんだ。
「よねちゃん、“じんりゅうまち”って、知ってる?」
ノザワくんが、送られてきたメールを見て、悩んでいた。
「は?」
「いや~さ、ココモの森の保全活動の参加者募集の連絡が来たんだけどさ、読み方がわからなくて」
「…そのまま、メール転送すればいいじゃないですか。オールメールで来てますけど」
「でも、朝礼で周知するのに、具体的な場所知らないと、説明できないだろ」
ネットで地図検索するか、他の部署が持ってる地図見せてもらえばいいのに…。道路地図くらいなら、どこにでもあるだろ。
「で、“じんりゅうまち”なんだけどさ」
「…それって、神が流れる町って書きます?」
「うん、それそれ」
「“かんなまち”って読むんですよ」
「え?かん…な?」
「西部の、埼玉寄りにある町です。数年前に合併で出来た町ですよ」
「へ~、そうなんだ。詳しいね」
「まあ、いろいろとあって」
「かんなまちね~、かんな、かんな」
ノザワくんは、忘れないように、と、何度も繰り返して言っていた。
ココモグループは、地球保全活動の一環として、あちこちの森林を買うか借りるかして、「ココモの森」として、木々を育てているらしい。主に、水源を守るためらしいんだ。
他にも、海外で苗木植える活動もしていて、今年は、品質管理の若手社員・サカッキィ君が派遣されたらしい。
群馬も例外ではなく、群馬西部にある森の保全活動をやっていて、年に1回、そこを見学に行きつつ、川の上流の清掃活動をやってるらしいんだ。
「よねちゃん、“じんりゅうまち”って、知ってる?」
ノザワくんが、送られてきたメールを見て、悩んでいた。
「は?」
「いや~さ、ココモの森の保全活動の参加者募集の連絡が来たんだけどさ、読み方がわからなくて」
「…そのまま、メール転送すればいいじゃないですか。オールメールで来てますけど」
「でも、朝礼で周知するのに、具体的な場所知らないと、説明できないだろ」
ネットで地図検索するか、他の部署が持ってる地図見せてもらえばいいのに…。道路地図くらいなら、どこにでもあるだろ。
「で、“じんりゅうまち”なんだけどさ」
「…それって、神が流れる町って書きます?」
「うん、それそれ」
「“かんなまち”って読むんですよ」
「え?かん…な?」
「西部の、埼玉寄りにある町です。数年前に合併で出来た町ですよ」
「へ~、そうなんだ。詳しいね」
「まあ、いろいろとあって」
「かんなまちね~、かんな、かんな」
ノザワくんは、忘れないように、と、何度も繰り返して言っていた。