がんばれ!ノザワくん
「ところで、この取扱説明書、どこに行ったんですか?」

よねちゃんが聞くと、

「え?どうしたっけかな~」

ノザワくんは、少し考え込んで、

「あ、開けた時に捨てたよ」

「は?」

「いらないと思って」

…いや、説明書はとっといた方がいいだろ。

はとりんは、というと、

「捨てました」

と、ひとこと。

「何があるかわからないから、せめてどちらかはとっといてくださいよ~!」

そう叫んだよねちゃんは、しぶしぶ言いながら、クル・アスに電話をかけた。



結局、「パッケージや取扱説明書がなくても、何か袋に入れて返送していただければいいですよ」と言われたよねちゃんは、手ごろな袋にノザワくんが使っていたマウスを入れて、宅配便の伝票を貼っていた。

「で、代わりのものは?」

「明日発送するそうなので、明後日こちらに届きますよ」

「え?クル・アスなのに?」

「コールセンターと在庫管理の部署の場所がが違うそうです」

「でも、明後日届くなら、いっか~!」

まったく、世話のやける人だな。
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