がんばれ!ノザワくん
「これ、使えるのかな」

ノザワくんが指差したのは、ラジオ体操の時に、CDかけてるラジカセ。

「チューナーついてるから、使えるハズですよ。ためしに、合わせてみたらどうですか?」

よねちゃんが、ラジカセを見て、そう言った。

「じゃ、やってみようかな」

ノザワくんは、音量を最大にしてから、スイッチを入れた。

流れてきたのは、…大音量の、ラジオ体操だった。

「誰だ、でかい音鳴らしてるのはっ!」

オーノ所長が叫んでる。

「えっと~、スイッチはどこだっけ、スイッチ!」

ノザワくんは、あわててあちこちのボタンを押し出した。

「ノザワ課長、ここですよ」

よねちゃんが、冷めたような顔をして、ポチッと電源ボタンを押した。

「先に合わせておきますね」

そう言って、音量を下げてからラジオモードにしたよねちゃんは、チャンネルを合わせようとして…

「FM群馬って、どこでしたっけ?」

「確か、86.3MHzだよ」

「あれ?じゃあ、81.6って、どこですか?」

たぶん、NHK-FMじゃないかな?他に、前橋で入るFMラジオって、ないよな?
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