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今思えば、高校生だったのにお酒を飲んだっけ。




その夜、同じサッカー部の補欠だった男の子と私の友達と4人でカラオケに行った。





お酒を飲まずにはいられなかったのだろう。




涼くんはずっと笑って、歌ってた。





だけど、一番思い出の詰まった大好きな歌を歌っている時、



突然泣き崩れた。







補欠だった仲間に謝りながら、床に頭をこすり付けた。





「マジで・・・・・・ごめんな。みんな試合出たかったのに・・・・・・俺の足動かんかってよぉ・・・・・・」







・・・・・・響く泣き声。






確か、乗り物のような形をしたカラオケボックスだった。






歌えなくなった曲の伴奏が今もハッキリと耳に残る。














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