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第5章
告白
私の1番のライバルは
いつも 『サッカー』
高校の頃、嬉しそうに合宿の用意をする涼くんを見ながら
心の中で呟いてた。
『私は何番目?』
合宿に行っている間の
私の寂しさなんて、きっとわからないね。
他に夢中になれるもののなかった私は
『涼くん』が生活の全てで
『涼くん』が私の夢・・・・・・
涼くんを待つだけの生活。
私から誘うことを遠慮し始めたのは、付き合ってからすぐ。
携帯電話があれば
メールができれば
あんなに苦しくなかったね。