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私と涼くんの恋は


いつまでたってもそんな感じで・・・・・・



言いたいことがいえないまま、時間だけが過ぎた。






無理してたわけじゃなく、



本当に会えば、忘れちゃってたんだ。






我慢してたことも、


こっそり泣いてたことも



結局最後まで言えなかったけど・・・・・・






だけど、



涼くんに会えた日の嬉しい気持ちは 




今でもはっきりと覚えているよ。






涼くんは



忘れた?







帰り道、涼くんのポケットの中に私の手を入れてくれて・・・・・・



ずっと笑いながら歩いた。






一緒にいるだけで楽しくて仕方なかったね。







どうして・・・・・・


信じることが出来なかったんだろう。







どうして


その手を離してしまったんだろう・・・・・・









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