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ありがとう ~fin~
キスをしたあとにいつも鼻をくっつけて笑うんだ。
別れ際には 握手をする。
クリスマスには『メリークリスマス』って言ってくれる。
別れる少し前に行った初詣で、絵馬に手紙を書いて交換したね。
2人とも同じ内容で、驚いた。
『運命』を信じた。
涼くんの腕は温かい。
涼くんの耳は冷たい。
涼くんの手は優しい。
人の話をいつも真剣に聞いてくれて、
落ち込んだ人を励ますのが得意。
いつもプラス思考で、前向きで・・・・・・
仲間を大事にする。
さよなら・・・・・・私の初恋の人。
こんにちは・・・・・・私の思い出の中の恋人。
永遠に
あなたとの時間を大事に生きていくね。
おじいちゃんになって
おばあちゃんになって
また どこかで
偶然会えたらいいね。
その時は、また変わらない笑顔で微笑みかけてね。
どうか
いつまでも 幸せで いてくれますように・・・・・・
ありがとう。
目を閉じると
瞼の裏に甦る。
サッカーボールを追いかける姿・・・・・・
涙に濡れたあの夏の夜・・・・・・
「絶対結婚すると思ってたわ~俺」
「そうなん?そんな言ってくれへんかったやん」
「でもあのまま結婚してたらお互い一生ひとりしか知らんかったよな」
「そうやな」
「でも、高校の時、俺はめっちゃ考えてたで。結婚すること」
もう、泣かない。
もう、後悔はしない。
輝いた宝物をたくさん抱えて・・・・・・
新しい扉を開ける―――