アリスと白薔薇の時計塔
籠の中にはサンドイッチと卵焼きが入っていた。見た目は頑張った証としてところどころボロボロだったが、シンにとってはそんな事気にする問題でもない。
“アリスが作ってくれた”
それだけで嬉しくて、味よりも大事な事だった。
サンドイッチを頬張る。シンがチーズとハムのサンドイッチが好きだから、具はチーズとハム。卵焼きは甘め。
「うん、おいしいよ」
「ほんと?」
「うん」
「ほんとにほんと?」
「僕はアリスに嘘つかないよ」
シンが微笑む。
それはとても優しい微笑みだった。アリスが好きな、優しいシンを表したこの表情がアリスはとても好きだ。
“アリスが作ってくれた”
それだけで嬉しくて、味よりも大事な事だった。
サンドイッチを頬張る。シンがチーズとハムのサンドイッチが好きだから、具はチーズとハム。卵焼きは甘め。
「うん、おいしいよ」
「ほんと?」
「うん」
「ほんとにほんと?」
「僕はアリスに嘘つかないよ」
シンが微笑む。
それはとても優しい微笑みだった。アリスが好きな、優しいシンを表したこの表情がアリスはとても好きだ。