アリスと白薔薇の時計塔
アリスの作ったお弁当を綺麗に全部平らげ、シンはお礼を言った。
「ありがとうアリス」
「ううん、シンちゃんが喜んでくれるならアリスも嬉しいの」
シンが片づけた空の籠を受け取りアリスはベンチから立ち上がる。
「シンちゃん帰るね」
「あ、送ってくよ」
慌ててベンチから立ち上がるシンにアリスが制した。
「大丈夫、ちゃんと帰れるよ」
「アリス……?」
何か違和感を感じる、何かが音を立てて崩れていきそうな。例えようのない不安に襲われシンが何かを言おうとした時、アリスが遮った。
「千年祭で会おうね」
アリスの笑顔に何も言えなくなり、アリスが去ったあともシンはしばらく立ち尽くしていた。
「ありがとうアリス」
「ううん、シンちゃんが喜んでくれるならアリスも嬉しいの」
シンが片づけた空の籠を受け取りアリスはベンチから立ち上がる。
「シンちゃん帰るね」
「あ、送ってくよ」
慌ててベンチから立ち上がるシンにアリスが制した。
「大丈夫、ちゃんと帰れるよ」
「アリス……?」
何か違和感を感じる、何かが音を立てて崩れていきそうな。例えようのない不安に襲われシンが何かを言おうとした時、アリスが遮った。
「千年祭で会おうね」
アリスの笑顔に何も言えなくなり、アリスが去ったあともシンはしばらく立ち尽くしていた。