アリスと白薔薇の時計塔
千年祭(中編)
夜空に金色の月が浮かぶと共に千年祭は始まりを告げ、イルシオンガーデンの外の店も千年祭と言うイベント仕様になっている。
この日は人でごったかえし酒を思う存分飲む者、食事を楽しむ者、買い物を楽しむ者、とにかくこの日は賑わっていた。
シンは入り口付近を任され、偶然にもルークも一緒だった。
シンは瑠璃を基調にした騎士服でルークはと言えば、白以外着たくないとはっきり宣言し頑として譲らず結局相手側が折れたらしい。
ルークは変なところで頑固でこだわりがありシンにはないもので、同時にうらやましく感じる時もある。
「キース隊長がいってたけど、金色の月が浮かぶ事は珍しいんだってよ」
「確かに金色は珍しいよね」
「気になって本で調べたら、金色の月は不吉の象徴。終末の前兆、らしい」
「ルークが調べるなんて珍しいね。うん、金色は見た目は綺麗で輝かしいけど、古代から災いをもたらす現れなんだ」
「……穏やかじゃねーな」
笑顔で通り過ぎる人々とは反対にシンとルークの表情は険しいものだった。
この日は人でごったかえし酒を思う存分飲む者、食事を楽しむ者、買い物を楽しむ者、とにかくこの日は賑わっていた。
シンは入り口付近を任され、偶然にもルークも一緒だった。
シンは瑠璃を基調にした騎士服でルークはと言えば、白以外着たくないとはっきり宣言し頑として譲らず結局相手側が折れたらしい。
ルークは変なところで頑固でこだわりがありシンにはないもので、同時にうらやましく感じる時もある。
「キース隊長がいってたけど、金色の月が浮かぶ事は珍しいんだってよ」
「確かに金色は珍しいよね」
「気になって本で調べたら、金色の月は不吉の象徴。終末の前兆、らしい」
「ルークが調べるなんて珍しいね。うん、金色は見た目は綺麗で輝かしいけど、古代から災いをもたらす現れなんだ」
「……穏やかじゃねーな」
笑顔で通り過ぎる人々とは反対にシンとルークの表情は険しいものだった。