アリスと白薔薇の時計塔
そんな二人の前に疲れた顔のキースが顔を見せた。まだ千年祭は始まったばかりだが、一体何があったのかと二人顔を見合せているとキースからため息が零れた。
「今は仕事中だと言ってるのに、誘ってくる女性が後をたたなくて参ったよ」
悪気がないから質が悪い。ルークいわく仕事と容姿は完璧なのに、女性の扱いが全然わかっていないらしいのだが、シンにはよくわからない世界の話だ。
「それで隊長、まさか話それだけじゃないですよね?」
「当たり前だろう。それだけのためにわざわざ任務中抜け出して来るほど、暇じゃない」
はっきり断言したキースにルークはほっとする。
「実は千年祭に紛れて何者かが侵入したと、情報が入った。あいにく俺は国王の守りを任せられていて離れられない」
「つまり、俺とシンで侵入者を捕まえろって事ですか?」
「え」
キースの言いたい事をルークがあっさり答え、シンはまさかの展開に開いた口がふさがらない。
「今は仕事中だと言ってるのに、誘ってくる女性が後をたたなくて参ったよ」
悪気がないから質が悪い。ルークいわく仕事と容姿は完璧なのに、女性の扱いが全然わかっていないらしいのだが、シンにはよくわからない世界の話だ。
「それで隊長、まさか話それだけじゃないですよね?」
「当たり前だろう。それだけのためにわざわざ任務中抜け出して来るほど、暇じゃない」
はっきり断言したキースにルークはほっとする。
「実は千年祭に紛れて何者かが侵入したと、情報が入った。あいにく俺は国王の守りを任せられていて離れられない」
「つまり、俺とシンで侵入者を捕まえろって事ですか?」
「え」
キースの言いたい事をルークがあっさり答え、シンはまさかの展開に開いた口がふさがらない。