アリスと白薔薇の時計塔

この店の名物のチーズオムライスをルークが二つと、酒と甘いものに目がないルークはちゃっかりオレンジメープルケーキとバニラアイスも頼んだ。



ルークは出された水を飲み干すと話始めた。



「司祭様に挨拶しに行った時、明日の夜に行われる“千年祭”を気をつけろと忠告されたんだよ。神託、だっけ？神様からそう告げられたらしい。千年祭、一応騎士見習いの俺たちも出られるみたいだし、一応お前の耳にも入れておこうと思ったんだよ」

「千年祭……そういえば、明日だっけ」



オルガが運んできた料理を口に運びながら、シンは初めての大がかりなイベントに胃痛がした。



「お、これマジうまい。シンも食えよ」

「僕はいいよ」



いつの間にかチーズオムライスを完食し、ルークはすでにデザートに手をつけている。シンの皿にはまだ半分もオムライスが残っていた。






千年祭が無事終わればいいとシンはそう心底願った。