振り向けば
私きもいし・・・。

ああ・・・今すごく芽以になりたい・・・。


----キーンコーンカーンコーン----

「あ。チャイムなった。」
いつのまにか放課後になっていた。

「胡桃ちゃん」
後ろから声が聞こえた。

「キャー--ッ!!!!」
「佳伊先輩ーっ!!!」

私の名前を呼んだ人は佳伊先輩だった。

「胡桃ちゃん。一緒に帰ろ?」
「あっ。はい゚」


勢いで返事してしまった私。
・・・視線が痛い。

「ほら。胡桃行きな。先輩。
お願いします*。」

芽以が私の背中をどんっと押した。

「きゃっ----」

私が倒れ込んだ場所は、先輩の胸の中だった。
「あっぶね。胡桃ちゃん大丈夫?」

先輩は私をぎゅっと抱きしめていた。

「あ・・。ありがとうございます。」

私がそっと先輩から離れると、
「じゃあいこっか。」
と先輩は私の手を持って歩きだした。
「キャー---!!!」
後ろから悲鳴が聞こえた。先輩は私の手を掴んだまま歩いて喫茶店に入った。

「いらっしゃいませー。
あ。佳伊。女の子連れちゃって〜」

綺麗なお姉さんが言った。
だっ誰!?

「うっせーよ、姉貴」

ってえええっ!!!!!!!
先輩のお姉さん!?

「ごゆっくり〜」
ニヤニヤしながらお姉さんは奥に入っていった。

「まったく・・・。あ、胡桃ちゃんすきな奴言って?」

メニューを渡され、見るといろいろなケーキの名前が書いてあった。

「じゃあ、ケーキセットのチョコがいいです。」

にっこり笑って言うと、

「はいよ。かわいーねえ、胡桃ちゃん」

にっこり笑って返された。

----ズッキューン---!!!

かっこいい---。

「姉貴!!!ケーキセット1のチョコであとコーヒー」

「はいよ。金払えよ」
ぐちぐちいいながらも作ってくれる。

「はい。お待たせ〜★」

「うわあ---。ぉいしそお」

ケーキはすっごくおいしそうだった。

「おいし〜いっ!!!!!!!」

まぢうま!!やばうま!!

「喜んでもらえてよかった」
また先輩が笑った。
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