先輩彼氏
「ヤッホー遥ちゃん!!元気??」

「あっ地香先輩!!まあまあかなー」

「和彦くんとは順調!?」

久しぶりに聞く和の名前・・・

「和に・・・聞いてないですか!?」

「もしかして別れたの!?」

「はい・・・」

「ちょっ保健室行こう」

保健室は、地香先輩たちのたまり場。

「先生部屋貸してね〜」

「あいよ〜」

それから、地香先輩に別れ話しをした。

「そうだったんだ・・・遥ちゃん毎日行ってるかと思った」

「どこにですか!?」

「知らなかったの??和彦くん学校辞めて入院したんだよ」

「嘘!?」

私は、和に貰った手紙を開いた。



―――――――――――――――

遥へ

いきなり別れ話しなんてしてごめんな!?
俺・・・がんらしいんだ
だから学校辞めて入院することにした。
そしてがんを完治させて必ずおまえを迎えに行く!!おまえが誰かのものになっていても。必ず!!
その時遥がまだ俺のことを好きだったらまた一からやり直そう。

        和彦

―――――――――――――――


「地香先輩!!和どこの病院に入院してるの??」

「東病院よ」

「ありがとうございます」

私は、明日病院に行ってみることにした。

ほんとは今すぐ和のとこに行ってあげたいけど、車で来たから病院まで行く手段がない。

だから明日まで我慢することにした。

そのあとの授業なんて頭に入ってない。和のことでいっぱいだった。
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