先輩彼氏
次の日、東病院に行った。

受付で和の部屋を聞くと、408号室だった。

四階に行くと、すぐにあった。

「失礼しまーす・・・」

「え!?おい、なんで遥がいんだよ」

「お見舞いに来たの!!」

「誰から聞いた!?」

「地香先輩・・・」

「あいつー」

「ダメだった??」

「ダメに決まってんだろ!!さっさと帰れ!! なんて言えるわけないだろ」

「和!!会いたかったよー」

私は、和に抱きついた。

和はよしよししてくれた。

「毎日お見舞いに来るからね」

「わかった!!ありがとな」

「ぢゃあまた明日ね」

「おう!!」





それから学校と病院と家の往復の日々が始まった。

和は、抗がん剤のせいで髪の毛が日に日に抜け落ちて行った。

私は、和に帽子をプレゼントすることにした。

黒のキャップに決めた。


「和ー今日はプレゼントがあるんだぁ」

「おっまぢで!?」

「はい!!これだよ」

和は早速中身を取り出した。

「おっキャップぢゃん!!ありがとな」

そういって和は、キャップを被った。

それからいっとき和と話して家に帰った。



「ただいまー」

「おかえり!!和くんどうだった??」

「うん!!いつも通りだったよ」

「そっかーよかったね!!ぢゃあご飯食べようか」

「はーい」
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