こんな彼氏とこんな彼女
●夜
学校が終わると、
あたしはそのまま冬李の家に向かいます。
「おじゃましま~」
…あっ。今日バイトの日だっけ?
合鍵作っててよかった…!
「じゃあ…っていうか汚い。あれだけ部屋はマメに掃除してって言ってたのに…!!」
脱ぎ散らかした服、
くっしゃくしゃの布団、
差し込みっぱなしのコンセント…
「あたしは冬李の家政婦か!!」
…とか言いつつ片付けるあたし、偉い。
まぁ掃除も料理も嫌いじゃないからね。
有難くおもえよ冬李!
「よし。あとは晩御飯作ってーっと」
ガチャっ
「…………………?」