わたしの恋愛対象 ~あなたとの場合限定~
第一章

絶望

「いつまで待てば良いのかなあ?おい!早く金出せよ!」


ドンドンドンドンドン


今、家の前に借金の取り立て屋が来ている。


この状況…
まるでドラマの様だ。


「お姉ちゃん…」


「怖いよ…」


ドアを激しく叩く音に、小さい弟と妹は怯えてる。


当たり前だ…
こんなの誰だって怖い


「大丈夫だから…ね?きっと家を間違えてるんだよ」


取り立て屋なんかに来られる覚えは全くない。


ここら辺は住宅街だから…

きっと来る家を間違えたんだ。
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