四季〜二人で歩む季節〜


今ではお店で1番の仲良しだとあたしは思っている。


「どうしたの?
なんかあった?」


枝豆をつまみながらあたしが聞くと、真琴は急に真面目な顔をした。


「あたしね、結婚しようかと思ってるの。」


ビールを一口入れたあたしは、真琴の言葉に驚き噴き出してしまいそうになった。


「結婚?」

「うん。」

「相手は?」

「実はね、お見合いしてたんだ。」

「お見合い!?」


あたしは更に驚いて目を丸くするばかり。


真琴がお見合いをしていたなんて、全然知らなかった。


「やっぱこの仕事をずっと続けられるわけじゃないしさ。」

「ことちゃんは?」
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