四季〜二人で歩む季節〜


どれだけ時間が過ぎたのかはわからないけど、ピンポンとチャイムが鳴って我に返った。


外はもう日が落ちていて、部屋の中も薄暗い。


ピンポン、ピンポン、ピンポン


しつこく鳴るチャイムだけど、立ち上がる気にもなれずそのまま無視をする。


ピンポン、ピンポン


その音と共に、


「ミユ?」


レンの声が聞こえた。


その瞬間、あたしは玄関に駆け出し勢いよくドアを開けレンに抱き着いた。


「熱い歓迎は嬉しいけど、とりあえず中行こう?」


それでもあたしはレンに抱き着いたままで、そんなあたしをレンは抱き上げて中へと連れてってくれた。
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