四季〜二人で歩む季節〜
「琴音も何度か会ってるんだけど、結構懐いてるよ。」
「そうなんだ。」
真琴には3歳になったばかりの娘がいる。
お店ではあたししか知らなくて、これが真琴の秘密にしている事。
「相手もね、子供が好きみたいで琴音の事可愛がってくれるんだ。」
「それは良かったじゃん。」
それなのに、真琴は浮かない顔をしている。
「なんか他に問題が?」
「彼の仕事がお医者さんなの。
あたしなんかが奥さんになってもいいのかな?」
「この仕事をしてるって知ってるの?」
「うん。」
「それでも結婚しようって言ってくれたんでしょ?
玉の輿じゃん。」