四季〜二人で歩む季節〜
「あたし、レンにいっぱい迷惑かけてるよね。」
「別に迷惑だって思ってないよ。」
「ありがとう。」
「なぁミユ。
誰にだって、良い思い出も悪い思い出もあるんだ。
それをどう乗り越えていくかで、母親とのこれからも決まるんじゃねぇ?」
「…うん。
あたし、ちゃんと母親と向き合えるかな?」
「お前なら大丈夫だ。
俺だって居るんだしさ。」
レンの言う通り、母親との関係を乗り越えなくちゃ前には進めない。
いつまでも逃げてはいられないと思った。