四季〜二人で歩む季節〜
夏の終わり
翌日もレンのお母さんに会いに行き、少しだけ一緒に過ごしてあたし達は帰ってきた。
あたしは仕事があったから家まで送ってもらって、レンはそのまま帰っていった。
「おはよう。」
「ミユさん、おはようございます。」
「どうしたの?
何かいい事あった?」
「えっ、わかります?」
一目見ただけでわかるほど、和香ちゃんはニコニコしている。
「何があったの?」
「実は、昨日悟くんとご飯行ったんです。」
語尾にハートマークが付きそうなぐらい、和香ちゃんは嬉しそうだった。