四季〜二人で歩む季節〜
「和香ちゃん、楽しそうだね。」
「悟もまんざらじゃないみたいだよ。」
「そうなの?」
「うん。
でも、和香ちゃんって彼氏居るんじゃないの?」
「居るね。
その後どうなってるかわかんないけど。」
あたし達がボソボソとしゃべっていると、ビールや焼きそば、焼き鳥を持って和香ちゃんと悟くんが戻ってきた。
乾杯をして、早速空腹を満たしていく。
夏の暑さなのか、人の熱気なのかわからないけど、汗ばむ体に冷えたビールが染み渡る。
しばらく談笑していると、突然大きな音とともに、花火が打ち上がった。