四季〜二人で歩む季節〜


「あっ、おはようございます。
ミユさんとレンさんはうまくいってて、羨ましいです。」

「えっ?」

「あたし、中途半端ですよね。
彼氏とも別れてないのに、悟くんに夢中になっちゃって。」

「じゃあ、彼とちゃんと別れて悟くんに気持ち伝えてみたら?」

「そうなんですけど…。」


こんな事あたしに言われなくたって、和香ちゃんはちゃんとわかっている。


けれど、それが出来てないって事は何か悩んでいるのかもしれない。


「彼の事がほっとけないのかもしれないけど、自分の気持ちには素直になった方がいいと思うよ。」

「…そうですよね。」
< 142 / 316 >

この作品をシェア

pagetop