四季〜二人で歩む季節〜


「ほら、たまに来る子分連れてる男っすよ。」

「子分…?
もしかして、レンの事?」

「そうです。
帰りに待ってたりもするじゃないっすか。」

「まぁ、そうだね。
でも、あたし達は付き合ってないよ。」

「マジっすか?」

「うん。」


いつもこうやって言葉にすると、レンとあたしの関係がただの友人としてしかない事に落胆する。


「でも、ミユさんはあいつが好きなんでしょ?」

「………。」


あたしって、わかりやすい性格なのだろうか?


和香ちゃんだって、あたしがレンを好きな事がすぐわかったし、シゲにまでこう言われてしまうなんて。
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