四季〜二人で歩む季節〜
「じゃあ、おやすみ。
また明日ね。」
「あっ、ちょっと待って下さい。」
そう言って、シゲはお金を払って一緒にタクシーを降りてしまった。
「シゲ?」
「さっきは意地悪な言い方してすいませんでした。
でも、男はあいつだけじゃないですよ。
ちなみに、俺も男ですからね。
じゃあ、おやすみなさい。」
「えっ、ちょっと…。」
あたしの声を無視して、シゲはスタスタと大通りの方へと消えてしまった。
さっきのは、何だったんだろう?
もしかして、シゲはあたしの事を…。