四季〜二人で歩む季節〜
和香ちゃんは、自分から一歩を踏み出した。
あたしは、レンとの関係に悩みながらも、自分から何かをした事がない。
和香ちゃんを見ていて、あたしもこのままではいけないような気がした。
和香ちゃんと別れた後、あたしはレンのマンションへと向かった。
寝ているだろうとは思ったけれど、どうしても会いたくて。
エントランスでインターホンを鳴らしてみても、もちろん返答はない。
あたしはカバンからキーケースを取り出して、レンから貰っていた鍵でオートロックを解除した。