四季〜二人で歩む季節〜
彼はいつだってあたしを気にかけてくれて、そんな優しさに思わず涙が出そうになった。
内藤さんはあたしにとって父親のような存在で、本当に内藤さんが父親だったら良かったのにと思ってしまう。
「ミユ、こっち。」
「わぁ、久しぶり。
ことちゃんも元気そうだね。」
「ミユちゃん、こんにちは。」
久しぶりに真琴から連絡が来て、仕事前のわずかな時間にお茶をする事になった。
真琴はすっかり夜の姿を失って、より一層綺麗に見えた。
「新婚生活はどう?」
「うん、まぁ幸せに暮らしてるよ。」