四季〜二人で歩む季節〜
謝罪と祝福
丸い月を見ながら、今日も一人缶ビールをあおる。
手を伸ばしてみても届くわけなんてないのに、あたしはその月に触れたくていつまでも手を伸ばしていた。
今日は本当に月が綺麗に輝いている。
最近のあたしは、仕事が休みだと何処に行くわけでもなくお酒に溺れていた。
相変わらず不眠も続いていて、さらにあたしはやつれていた。
元気も出なくて、仕事に行くのも段々しんどくなっているけど、それさえも行かなくなってしまったらあたしはただの廃人になってしまう。
それだけは避けようと、考える事もままならなくなった頭で必死に考えていた。