四季〜二人で歩む季節〜
「体は大丈夫ですか?
仕事も結構ムリしてません?」
「大丈夫だよ。
和香ちゃん、心配かけてごめんね。」
「いえ。」
そう笑ってみせたけど、あたしはだいぶ限界まで来ていた。
自分では気付かないふりをしていたけど、確実に体は異変をきたしている。
「あのぉ、実は悟くんを呼んでるんですけど…いいですか?」
「悟くん?
…そっか、うん、いいよ。」
和香ちゃんはカバンからケータイを取り出し、悟くんにメールをしているみたいだ。
それから15分後、悟くんがお店に来た。