四季〜二人で歩む季節〜
「暇そうだな。」
「うん。」
久しぶりにお店に来てくれたレンまでも、フロアーを見渡してそう言った。
それでもあたしは、毎日同伴やアフター、営業の電話を頑張っていた。
蘭さんの売り上げには及ばないけれど、ナンバー1としてそれなりの努力は怠らない。
そんなあたしを見てか、しばらくだらけていた女の子達も少しずつ元通りの仕事ぶりへと変わっていった。
ナンバー1になってからというもの、あたしとレンの時間は少し減ってしまった。
そのせいか、たまにレンが同伴をしてくれたりするようになっている。
忙しくてもあたしは充実した毎日を過ごしていた。