四季〜二人で歩む季節〜


しばらく母親からの連絡もなく、平穏な毎日を暮らしていた。


そんなある日。


[あんたなんか産むんじゃなかった]


久しぶりにあの夢を見た。


やっぱりうなされていたらしく、レンに揺り起こされる。


「大丈夫か?」

「…うん。」


着ていたTシャツは、汗のせいで肌にベタリとまとわり付く。


どうしてこうも、あたしは母親の存在に苦しめられなきゃいけないのだろう。


何で、いつまでもあの夢を見てしまうのだろう。


また浅い眠りの日が増えていく。


「ミユさん、顔色悪いけど大丈夫ですか?」
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