四季〜二人で歩む季節〜
第四章 冬
近くて遠い
お店に母親が来た一件以来、あの女があたしの前に現れる事はなかった。
しばらくは、また連絡が来るんじゃないかとビクビクしていたけれど、どうやら諦めてくれたらしい。
このまま何事もなければいいのだけれど。
あたしは、また平穏な日々を取り戻していた。
レンともとてもいい関係を保っていると思う。
休みの日には一緒にご飯を食べに行ったり、忙しくても充実している。。
アパートは借りたままだけど、あたしはほとんどレンのマンションで過ごしていた。
「ミユさん、忙しいとは思うんですけど、相談したい事があるんです。
時間作ってくれません?」