四季〜二人で歩む季節〜
繋ぐ手と手
久しぶりに自分のアパートへと足を運んでみた。
仕事が休みだというのに、あたしは今日も独りぼっち。
しばらく部屋を空けていたので、少しだけ埃っぽく感じ掃除をする事にした。
何かをしてないと、寂しさに押し潰されてしまいそうになる。
あの日あの夢を見た後、あたしが再び眠りにつくまでレンは優しく抱きしめていてくれた。
黙々と掃除をし、着なくなった服やいらなくなった物をゴミ袋に詰め込んだ。
綺麗になった部屋を見渡し、少しだけ心も軽くなった気がする。
溜まってしまった郵便物を見ていると、レンから電話がかかってきた。