四季〜二人で歩む季節〜
『お前、今何処に居る?』
「アパートだよ。
掃除してた。」
『まだ途中?』
「ううん。
もう終わった。」
『迎えに行くから、飯食いに行こう?』
「うん。
準備して待ってる。」
電話を切り、あたしは鏡台の前に座る。
まさか何処かに行く事になるなんて思わなかったから、髪はボサボサだし服もダサい。
再びタンスを開けて、服を引っ張り出した。
一つに束ねていた髪もおろし念入りにとかして、レンが来るのを待っていた。
しばらくすると、クラクションが鳴り響きレンの到着を報せる。