四季〜二人で歩む季節〜


戸締まりをしっかりして、あたしは助手席に飛び乗った。


「今日はもう仕事終わったの?」

「あぁ。
思ったより早く片付いた。」

「そうなんだ。」

「悟と和香ちゃんも誘ったから、いつもの居酒屋行くから。」

「うん。」


居酒屋の近くにあるコインパーキングに車を停め、足早にお店へと向かった。


「レンさん、こっちです。」


お店に入ると、座敷から悟くんが顔を出していた。


「こんばんは。
あたし達も今着いたばかりなんです。」


和香ちゃんはドリンクのメニューを開きながら、あたし達の前に差し出してくれた。
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