四季〜二人で歩む季節〜


翌日から、レンはまた帰って来ない日があったり、疲れた表情を見せていた。


あたしも同伴やアフターで忙しく、なかなかレンと過ごす時間が作れていなかった。


そんな、ある日。


仕事を終えて帰宅すると、いつものようにレンの姿はなかった。


今日も帰って来ないのかと、あたしは一人広いベッドに横になった。


ウトウトし始めた時、リビングに置きっぱなしにしていたケータイが鳴り響く。


起き上がる気にもならず無視を決め込んでみたけれど、着信音は鳴り止まない。


渋々立ち上がり、リビングへと向かった。
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